会わない後悔より会う後悔。

Hello!ProjectとSUPER EIGHTEを愛するアラサーOLの戯言

最推しが結婚しました。

最推しが結婚した。

 

と、友人にLINEしたら、「えっ!?関ジャニ安田結婚した!?」と聞かれたのだけど、ごめん、違うんだ。もちろん、やすださんのことは好きで好きで自担で好きなのだけど、ごめん、最推しは違う。

普段あまりこちらでは書いていなかったけれど、私には最推しの俳優さんがいる。*1

 

その最推しが、結婚した。

かねてからお付き合いしていた一般女性と入籍したと、いうツイートを目の当たりにし、推しが結婚するってこういう感情なんだ、と言葉に表すのはなんとも難しい、複雑な気持ちになっている。

整理のつかない、泥のような気持ちを思い出とともに、吐き出させてください。

 

物心着いたときには既に好きだったハロプロを除くと、好きという感情をしっかり自覚し、そして気持ちを抱いてから一番長く、一番強く活動を応援していたのが彼だった。

 

もう彼を応援して14年近くなる。彼がデビューして16年。わりかし初期から、かつ彼の一番の主演作をリアルタイムで応援できことを、なんだろう、ファンとして誇りに思っていた。

 

あれは一目惚れだった。

元々は別の俳優さんに興味があり、その俳優さんの出演作に、彼が出ていたのだ。

かっこいい人がいる。

レンタルDVDのクレジットを確認し、ネットで検索し、彼のブログにたどり着いた。ブログのヘッダー画像の彼の写真が、やっぱり、とにかく、抜群にかっこよかった。

 

彼はその時まだ舞台でデビューした駆け出しの若手俳優で、目立った映像作品の出演作はなかったのだけど、彼の所属する俳優集団が出ているバラエティ番組がニコニコ動画にアップされていて(今では違法だとわかっているよ)、親に怒られるくらいパソコンの前に粘って粘って、一気に見た。

 

大食いチャレンジ企画で、みんな諦めていくなか、彼がわんこそばを執念で200杯近く食べている姿を見て、なんか顔だけだったのが、一気に全部持ってかれたのを覚えている。前髪をゴムでくくってちょんまげにしていたのも可愛かった。

 

はじめて自分のお金でファンクラブに入会したのも彼だ。*2

お年玉をコンビニに持っていき、年会費を入金して、青色の会員証と、入会記念のブロマイドを手に入れたあの時の胸の高鳴り。これから先、もうなかなか経験できるものじゃないんだろうなあ、と思う。

有料のモバイル会員サイトにも課金した。毎月お小遣いから徴収される315円。彼の壁紙画像がダウンロードできれば、痛くも痒くもなかった。小さな画面で見る動画コンテンツ、更新してないか毎日のようにサイトにアクセスするから、パケ代との戦いだったよ。

 

お金のない中学生、部活をやってた高校生のときはファンクラブとモバイルが精一杯で、舞台やイベントには行けず、ひたすら彼の出る映像作品を追っていた。そんなにたくさん出てるわけじゃないし、1話ゲストとかも多かったけど、それでも私はこの人が大好きで応援できていること自体に喜びを感じていた。

 

はじめて彼に会えたのは、高校3年生。

卒業式のすぐ後だった。部活も引退し、受験も終わったタイミングにイベントが開催されることを知り、すぐに母に参加の許可をもらった。

チケット発券のドキドキもこの時はじめてだったし、なけなしのお小遣いでグッズもたくさん買った。

イベント終演時の握手会、何を話したらいいのかわからなくて、「一昨日、高校卒業しました」と話したら、彼のファンの年齢層が私の年齢よりも少し高めだったからか「わー!そうなの!?」という驚きと、最高の笑顔で「おめでとう!」をもらったんだよ。「大学生頑張れ!」とも言ってくれて、私はこれからもこの人について行こう、って思った。どのイベントでも握手の対応が良いのも彼の魅力。

 

大学生になってバイトをはじめてからは、イベントにも舞台にも行けるようになったし、ドルヲタの掛け持ちだから全通とか多ステとか容易にはできなかったけど、ファンクラブの長期会員特典なのか、いつもかなり良い席で舞台を観れてた気がする。

さすがにファンクラブイベントの香港は行けなかった。 今の収入なら迷わず行くけど、大学生に一括10万超の出費はきつかった(ひと月半のバイト代が一気に飛ぶのはでかい)。あと、就活とファンクラブイベントのバスツアーが被って行けなくて、まじでさっさと内定がとれないとヲタ活に影響するんだ、って痛感して、泣いたこともあったよね。

 

社会人になったら舞台で多ステができるようになり、アイドルのコンサートみたく1公演チケットとるのがやっとな世界ではなかったから、初日、中日、千秋楽、みたいに好きにチケットがとれた。ドルヲタとの掛け持ちだから全通とかはさすがに無理だけど、番手が高いものはなるべく数を増やした。

事務所の後輩とWとはいえ、久々の主演舞台が発表されたときは本当に嬉しかったなあ。どんな位置で、どんな役で、どんな番手でも彼が何か作品に出られることが嬉しかったのだけど、真ん中に立つ彼を見れる嬉しさは格別だった。

 

2.5次元俳優でよくあるSNSのカノバレもなかったし、まあ知名度は高くないからといえばそうだけど、週刊誌に撮られたことなかったし、におわせもなかった。彼のプロ意識、そして彼が選んだお相手の女性が置かれた立場をしっかりわかっている素敵な人だということも、わかってる。

そんな人を14年も応援してきた自分の選択は間違ってなかったんだなあ、とも思えるよ。

 

でもさ、好きだったんだなあ、本当に。

やすださんみたいなリアコ感はないと思ってたんだけどなあ。でも、私の中の核はあなただったんだよ。嬉しいよ、もちろん。好きな人が、応援している人が、個人として、人として幸せになることは本当に喜ばしいこと。それに37歳でもういい歳だし、まわりの俳優仲間たちもどんどん結婚してたし、いつかは覚悟を決めなきゃなあと思ってはいたよ。でもなんだろう、彼ちょっと私生活だらしないとこあるじゃん!多分喫煙者だしお酒も飲むし、酔っ払って後輩の家のトイレで吐いたり、稽古場のトイレで髪の毛洗ったりしてたから、なんか、こう、きっと自由にやってくんじゃないかなあ〜、みたいな、一面的な見方をしていたんだよね。

思い合える人がいて、それを支えに、仕事をしていたんだ、と思ったときの、このザワザワは、なんなんだろう。なんなんだろうね、本当に。複雑なのかな。複雑、ってなんだろう。

 

多分、いや、絶対。これからも応援し続けるよ。

だって年明けにいきなり小劇場じゃなくて、超人気な2.5次元舞台のシリーズ*3に出演決まって、FC先行ないし、1月分のチケット全くかすりもしなくて、2月3月どこまで協力の幅を広げようかと頭悩ませてるくらいなんだから、そんなの決まってるのだけど。

 

だからごめんなさい。

大声で、心の底から、結婚おめでとうが言える日まで、もう少し時間をください。

*1:Twitterで度々「推し君」と呼んでいた人です。

*2:正確に言うと彼が所属する俳優集団のファンクラブ

*3:舞台「刀剣乱舞