会わない後悔より会う後悔。

Hello!ProjectとSUPER EIGHTEを愛するアラサーOLの戯言

もしも推しが"被害者"なのに、運営に"加害者"にされたら

外野は黙っとけ、と言われるかもしれないが、どうにも腹の虫がおさまらない。

一人の女子ドルファンとして、あの事件は、本当に本当に許すことのできない由々しき問題である。こんなこと、絶対にあってはならない。

 

あの問題、といってすぐわかるくらいタイムリーでセンセーショナルな事件。2018年12月、NGT48 山口真帆さんがファンと名乗る男性2人組に自宅マンションで、顔を掴まれる、口を塞ぐなどの暴行にあった事件にまつわる問題だ。

 

細かい事は割愛するが、暴行した犯人は不起訴になり、それに関与した同じグループに所属するメンバーは、運営から公式にお咎めなしにされた。もうこの時点で意味がわからない。

 

彼女の証言に関して、虚言だの事実ではないだの、いくらでも見方はあるが、実際に事件が起きていたのを警察が発表しているし、調査から所属メンバーが犯人に情報をリークしたことも認められている。お咎めなしにしている公式がリークを認めているんだから事実中の事実。

それなのに、犯人が不起訴になったこと自体も不可解だし、関与したメンバーをなぜ処罰しないのかも意味不明すぎる。

 

事件当初被害を受けた山口さんが望んでいたことは難しいことではなく、関与したメンバーをしっかりと処罰し、健全なグループ活動にすること、それだけだった。運営がなんらかの形で関与したメンバーを適正に処罰していれば、最悪の形での暴露もなかったし、誰が責任を取って退任だ、だの、活動休止だの、卒業だのなんだのと、メディアから騒がれることも非難を浴びることもなかったのに。正直いって解雇する理由なんてなんとでも言える。約ひと月何もせず、風化するわけもない事象を風化させようとしたから、犯人探しが起きていることに気づかないほど、運営は考えなしなのか。そんなことよりも守りたい、利益や体裁がどこにあるんだろう。

 

怒りはじめたら、時系列を追っていって全部に怒れるし、何番煎じみたいなことになるわけだけど、それでもこの記事を書こうと思ったのは、"被害者"である山口さんが"加害者"として、グループを卒業(事実上の追放)をせざるをえないことになったことに、最大級の怒りを覚え、どうにもこうにもおさまりそうになかったし、他人事でなくアイドルファンが考えなくてはいけかいと思ったからだ。

 

なぜ被害者である彼女がグループを追放されなくてはならないのか。そして、山口派と呼ばれる彼女が信頼出来る、(事実上)潔白の証明されているメンバー2人*1が共にグループを追われなくてはならないのか。法律がどうとか、アイドルハンターがどうとか、そんなことよりなにより、運営に、事務所に、所属アイドルが愛されていないことが何よりも悔しくて悲しかった。

 

推している女子ドル(ハロプロ)の事務所*2のことを、普段は目先の利益重視のクソ事務所だと叩いてきたけど、所属アイドルへいっぱいの愛をもってマネジメントしてくれていること、それを改めて実感している。余談だけど、愛がなければ、ろくに仕事もない卒業メンバーを最後の最後まで面倒を見てくれないし、とある事件*3の際、解雇する前に退社の申し出を受け入れてくれないと思う。

ホッとするとともに、それが特別なことで、当たり前でないことに恐怖を感じた。

 

もしも自分の推しが、同じ状況になっていたら、どうする?

暴行され身も心も傷ついている真の被害者が、まともなことを言っているのに、運営の利にそぐわないからと、運営を攻撃する加害者と言われる。本来アイドルを最大に守ってくれるはずの運営に、推しが不当に見放されたらどうする?

 

そのことを考えたら、他グループだから関係ないなんてことはなく、一人の女子ドルファンとして、決して見逃してはならない、重要な議題であると強く、強く、訴えたい。

 

これは、事務所に推されてる推されていない、干されてる干されてないとかそういう次元を超越する話だ。

 

運営の裏に隠された、暴行事件よりもグループにとって重大な何かは、噂や憶測だけで本当のことは何も見えないけれど、そんなもののために、メンバーを不当に処罰する48Gの運営を、私は支持どころか、絶対に許すことはできない。

 

そして、もう一つ考えてほしいのは、関与したメンバーについて。誰が当該メンバーなのかはあくまで噂と憶測レベルだけれども、沈黙の1ヶ月にあった発言や、取り巻く環境から見て、そのメンバーを純粋に応援している人には申し訳ないが、ほぼ特定されていると、私個人は思っている。

 

関与したとおぼしきメンバーの発言に、「真面目にやってる人が成功するんじゃなくて、うまくやってる人が成功するんです。」という言葉があった。

アイドル・芸能の世界に関わらず、どの世界でも確かにこれは一理ある発言かもしれない。真面目で正しい人が必ずしも成功するとは限らない。悲しいけれど事実ではある。けれど、真面目にやっている人が、正しいことをしている人が、たとえ成功しなくても、その人が不利益を被る世界であってはならない。山口さんの卒業発表時、同様な内容を山口さんがおっしゃっていた。(それを聞いて、改めて関与メンバーへの疑いが深まったともいえる。)

NGT山口さんら卒業発表全文

 

関与したメンバーを推しているファンは何を思っているんだろう。複雑な気持ちで、推すことをやめたのか、そんなはずがないと、擁護し続けいるのか、運営と一緒に山口さんを叩いているのか。どんな状況でも、ファンとしては、悲しすぎる。勝手に好きで推しているくせに、ファンでいることって、プラスにもマイナスにも相当なエネルギーを使うことである。

山口さんはそのことを理解しているのだな、と様々な場面での発言を見て感じているが、関与したメンバーはどうなのだろうか。

 

器用に賢く、うまくやれば成功はつかめるかもしれない。だけどそこに誠実さや、真面目さ、正しさがなくては、マイナスに振れた時の反動が大きい。このまま煽るだけ煽り、成功を勝ち取っても、そこに付いてくるのは不名誉な疑惑だけ。それが望んだアイドル像なのであれば、もう何も思わない。そして推している人たちもそんなアイドルが好きなら、別にもう何も考えない。私はきっと違うと願ってる。

*1:長谷川玲奈さん、菅原りこさん

*2:アップフロントプロモーション

*3:某グループの元メンバーが飲酒運転で交通事故を起こしたっていうのがあるんですけど、正直傷は癒えていない。